田中種苗園の苗木品質管理についてご紹介します。
品質管理
「農研機構」や長崎県・東京都などが開発した
種苗法登録・出願公表品種の苗木は【証紙】を貼って販売しています!
「果樹の新品種」は、種苗法に基づいて農水省に品種登録を出願し登録が認められると、30年間、登録品種を独占的に利用する権利(育成者権)が法的に保証されます。
- 育成者権を保有する者の許可なしに、勝手に登録(出願公表)品種の苗木を生産・販売することは種苗法違反となります。
種苗業者は、「農研機構」などが育成した登録(出願公表)品種の生産・販売等をするため、(一社)日本果樹種苗協会(果種協)を利用許諾契約を結び、種苗法を遵守し、確かで健全な苗木の円滑で迅速な普及・拡大を図っています。
- 農家や一般消費者は、登録(出願公表)品種の果樹を栽培する場合、育成者から苗木の生産・販売等の許可を得た種苗業者が生産した苗木を購入しなければなりません。
種苗業者は、「農研機構」等育成の登録(出願公表)品種を販売するにあたっては、「法と契約を守って生産された確かな苗木」であることを証明する果種協発行の【証紙】を苗木一本ごとに付けることが利用許諾契約で義務付けられています。
- 「農研機構」等の種苗法登録(出願公表)品種でありながら、【証紙】のついていない苗木は、違法に増殖された可能性もあり、摘発調査の対象となります。許諾なしの苗木の生産・販売では、生産者も販売者も、購入して栽培した者も、差し止めや損害賠償を、悪質な場合には刑罰を課せられることもあります。
【証紙】の付いた苗木は、以下のことを示しており、信頼でき、安心して販売・購入できます。
- 種苗法に基づいて出願公表中が登録されている品種であること(PVPマークで表示されています)
- 果種協を通じ、育成者の保有する母樹から採取した穂木を使って増殖した健全な苗木であること(出荷時にはウィルスフリーであっても、その後の管理や媒介昆虫等によりウィルスに感染する可能性もありますので、その点ご注意下さい)
- 種苗法に基づく利用許諾を得た種苗業者が正規に増殖・販売した苗木(通し番号付与)であること
- 果種協発行の6種類の【証紙】
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種苗法を遵守し、確かで健全な苗木を普及させるための全国的なルールをご理解頂き、果種協が扱う登録(出願公表)品種の苗木では、必ず【証紙】が付いた苗木を販売・購入されるようお願いします。
- 【証紙】についてのお問い合わせは、日本果樹種苗協会(TEL:03-3523-1125)まで。
苗木をご購入にあたってのご了承及び参考とご注意
苗木は1本からの販売となります。
消費税が変更になった場合は、即適用させて頂きますので予めご了承下さい。
運送会社のダンボール規格変更と運賃の高騰により苗木によっては切断する場合もありますのでご了承下さい。
近年は地球温暖化の影響からか、全国的に異常な気象で、苗木の生育にも、想定外の色々な高温障害が発生しております。
苗木は生き物です。
どんな優良な苗木の場合でも、土壌・気候条件(干ばつ・大雨・台風・凍害等)や栽培地、及び個人の管理の仕方(肥料のやり過ぎ等)により左右され、全てが正常に生育するとは限りませんし、枯死も考えられますので、必要本数より多めに購入される事が望ましいです。
補償は致しかねますのでご了承下さい。尚、除草剤使用に関しては十分考慮して下さい。
ご注文苗の出荷には異品種の混入なきよう万全を期しておりますが、品種によっては、自社生産の他、不足の場合は、他社より購入し販売することもあります。
万一何かの手違いで起きた混入については混入苗と同一本数の1年生特等苗、もしくはお買い上げ代金を以って最大限の補償と致します。
また、苗木の枯死等に関しての損害賠償の請求には応じられませんので、以上につきましてご了承(同意)の上、お買い求め下さい。
返品に関しては、当社発送日より一週間以内とし、ダンボール未開封の物に限らせて頂きます。
その場合のダンボール代、送料等はお客様負担でお願い致します。
ダンボール開封済の場合は、品種混入の可能性が考えられますので返品はご遠慮下さい。
苗木の植え付け方法
植え付け時期
苗木の植え付けは落葉後の秋植えの方が活着良く苗木の生育が良い。多雪地域では、野ネズミ、野ウサギによる食害の対策を行う。
雪による枝折れ、凍害(特に柿、キウイ、梅、いちじく)に注意する。春植えは、乾燥しやすい時期であるので、苗木は植え付け前に十分給水(目安12時間位)させ、消雪後早めに植える
苗木の消毒
植え付け前に下記の方法で消毒した後、乾かないうちに苗木を植える。
【防除薬剤】
ベンレート水和剤(倍数:1,000倍
トップジンM水和剤(倍数:500倍)
処理方法:
苗木の根を10分間位浸潰してから植える。
植穴
植穴は直径80cm位、深さ50~70cm位に掘って植えることが理想です。
植穴は秋期(苗木到着前)に掘り、表土・心土と適量の熔リン・石灰とをよく混和して埋め戻して定植に備えます。
植え付け
苗木は台と穂の接合部より、30~50cmの高さの葉芽が充実したところで、ぶどうでは三~四節先で切り、根は損傷している部分だけ切り落とし、植穴の四方にやや斜下方向に広げ、幹を真っすぐ立てるように置く。
その上に細かく砕いた表土又は肥沃土で軽く覆土し、灌水して根と土の密着を促し、再度覆土する。その際、苗木が沈み深根にならないよう、できるだけ浅根にする。
特にぶどうは接合部が地中になると、自根が発生するので注意を要する。植え付け当初は、寒さや乾燥によって切り口から枯れ込むことがあるので、苗木の接合部から3cm位上まで、砂、又は軽い土を盛っておくと良い。発芽後も接合部までは、梅雨期頃まで、そのままにし、感想させないようにするが、自根が発生しやすいので時々見回る。
植え付け後の管理
苗木が倒れないように、支柱を立て誘引し、根の乾燥を防ぐために、苗木の周り植え穴いっぱいに敷きわらを施す。新根の生長を助け、初期の育成を促進するために少量の窒素肥料を溶かし、液肥として灌水をかね、施すのも良い。
※土の中に堆肥を混入すると根を痛め、枯死の原因となる可能性がありますので、ご注意下さい。
苗木の切りつめの長さの一例(地域により多少異なります)
種類 | ■りんご(丸葉台) 規格・等級:1年特等苗 地上部の苗木の長さ:約70~80cm ■りんご(わい性) 規格・等級:1年特等苗 地上部の苗木の長さ:約80~100cm ■サクランボ 規格・等級:1年特等苗 地上部の苗木の長さ:約60~70cm ■桃・ネクタリン 規格・等級:1年特等苗 地上部の苗木の長さ:約60~70cm ■梨・栗 規格・等級:1年特等苗 地上部の苗木の長さ:約60~70cm ■柿・梅・プルーン・李・杏・イチョウ 規格・等級:1年特等苗 地上部の苗木の長さ:約60~70cm ■ブドウ・キウイ 規格・等級:1年特等苗 地上部の苗木の長さ:約30~60cm ■いちじく 規格・等級:1年特等苗 地上部の苗木の長さ:約40~60cm |
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